Child Safe Tourism

January 8, 2014

障がいのある子どもを保護するための取り組み

ゲスト投稿 – Disability Rights International 社長、Laurie Ahern

世界中では 800 万~1,000 万人の子どもが養護施設に住んでいます。そして中でも障がいを抱えて生まれてきた子ども達は、(多くは生まれた時から)隔離されたり忘れ去られたりする可能性が高くなります。一部の国では、医師が親達に障がいを持つ子どもを手放すよう奨励するところもあります。障がいを持って生まれた子どもは家族への呪いまたは罰と見なされるのです。しかし多くの場合、十分な支援があれば、家族は子どもを自宅に保持しようとします。養護施設の最大 95% の子どもは、少なくとも片親が生存しているか、または拡大家族を持っていると報告されています。ほとんどの子どもを養護施設に追いやるのは、障がい、社会的疎外、そして貧困なのです。

20 年間にわたり、Disability Rights International(DRI)は、障がいのある子どもがこれらの施設で耐えることを余儀なくされている状況を記録してきました。どんな子どもも養護施設で育つべきではありませんが、障がいを持つ子どもにとってはそこはとりわけ危険な場所なのです。

障がいのある子どもや若者は、障がいのない人よりも虐待されるリスクが高くなります。家族の保護から離れ、複数の介護者と出会う養護施設に入れられると、すでに弱い立場にいるそのような子ども達が虐待や搾取を受けるリスクはさらに増加します。養護施設に入れられた子ども達は、セックス、臓器や労働のために人身売買されてきました。「処女が AIDS を癒やす」という神話が依然として残っている国々では、障がいのある女性や少女は 3 倍多く繰り返しレイプされやすいことが報告されています。障がいを持っているので処女に違いないとの仮説のためです。養護施設の閉じられた扉の向こうでは、障がいのある子ども達はとりわけ性的虐待の容易なえじきになります。彼らは、障がいのない子どもや若者と同じ重要性があるとは考えられておらず、またそのように扱われていないため、たとえ経験を報告しても警察の介入や法的保護を得る可能性が低く、彼らはさらに不利な立場にあります。

多くの会社が、開発途上国の養護施設でのボランティア休暇すなわち「ボランティア観光旅行」を提供しています。ボランティアは身元調査の対象にならないことが多く、センターでの子ども達との交流は監視されないことも頻繁です。これにより、極めて弱い立場にいる子ども達に容易に近づけることになります。 DRI は、養護施設から「失踪」した障がいのある子ども達を発見したり、また養護施設職員の家庭で搾取的な条件で働くことを余儀なくされている発達障がいのあるティーンエイジャーの事例も発見しました。

障がいを持つ子ども達を残しておきたい親達が援助や支援を受けることはほぼありません。しかし、施設が子ども達の健やかな成長にとって有害である圧倒的な証拠があるにもかかわらず、世界中で何百万ドルものお金が、必要なときに家族や代替家族、コミュニティサービスや教育を支援するためではなく、障がいを持つ子ども用の施設建設に使われています。 DRI は、Worldwide Campaign to End the Institutionalization of Children(子どもの養護施設送りを終わらせる世界キャンペーン) を通じて、子ども達の養護施設送りは終わりにすることができるし、終わりにすべきだという世界規模でのコンセンサスを確立するために取り組んでいます。

養護施設でのボランティアに参加したり子ども達を訪問する前に、よく考えてください。子ども達の世話をする家族やコミュニティを支援する機会を探してください。養護施設送りの危険性と「孤児院観光旅行」の子ども達への影響についての詳細は、こちらをご覧ください。